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インプラント100時間コース15 3/12:『論文、申請書の書き方・インプラント治療のリスクマネジメント』

 2023年3月12日(日)、NPO法人埼玉インプラント研究会主催の(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会(インプラント100時間コース)15日目に、赤嶺と多田が参加しました。最終日となる今回は、加藤純二先生(棚田歯科医院)によるインプラント専門医になるための論文、申請書の書き方講義と細川隆司教授(九州歯科大学口腔再建リハビリテーション学分野教授)によるインプラント治療のリスクマネジメントついての講義を受けました。

 加藤先生の講義では、インプラント専修医、専門医、指導医になるための論文や申請書の書き方について学びました。論文に必要不可欠な統計学の知識から、実際のケースプレゼンテーションに流れについて知識を深めました。具体的な発表の例としてEr:YAGレーザーによるインプラント体表面に対する影響 -陽極酸化処理したインプラント体の変化- について知識を得ました。

 私赤嶺の母校である九州歯科大学の細川教授の講義では、インプラント治療のリスクマネジメントについて学びました。インプラント治療の歴史から講義はスタートしました。現在、世界のインプラントをリードするノーベルバイオケアとストローマンのルーツの違いから始まり、様々なインプラント補綴に適したインプラント体のネック部の形態(インターナル or エクスターナル)、さらにストローマンの最新のインプラントBLXの特徴と注意点について学びました。リスクマネジメントでは、インプラント周囲粘膜炎・周囲炎や上部構造の破折、脱離についても学びました。特に印象的であったのが、インプラントの成功は、ただ噛めることだけでなく、その後の患者さんの栄養摂取にまで治療計画段階で考慮する必要性があることです。咀嚼回数とインクレチン、血糖値の関係や栄養摂取と骨の関係等補綴治療介入だけでなく、栄養学的な全身管理や他職種連携がこれからの歯科医師には必要不可欠だと感じました。

 この1年間のインプラント100時間コースで得た知識を地域の皆様に還元できるようスタッフ一同努めてまいります。インプラントに興味がある方やトラブルを抱えてしまった方、お気軽にお電話にてお問い合わせください。宜しくお願い致します。

 

 

 

【 2022年(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会 】

インプラント100時間コース① 4/3:『インプラントの材料学

インプラント100時間コース② 4/24:『インプラントのリスクマネージメント・インプラント治療における適応拡大

インプラント100時間コース③ 5/8:『インプラントの解剖学

インプラント100時間コース④ 5/29:『インプラントのティッシュマネージメント

インプラント100時間コース⑤ 6/19:『CTとマイクロスコープの応用・メンテナンス

インプラント100時間コース⑥ 7/10:『トラブルシューティング・画像検査と診断

インプラント100時間コース⑦ 7/31:『口腔外科領域のインプラント・移植材を用いないサイナスリフト・ノーベルバイオケア実習

インプラント100時間コース⑧ 8/28:『下歯槽神経障害を避けるための診断と手術法(ナビゲーションシステム)・保険でできるインプラント治療』

インプラント100時間コース⑨ 9/11:『長期安定性を考慮した包括的治療・上顎洞へのアプローチ

インプラント100時間コース⑩ 10/16:『京セラFINESIAインプラントの特徴と術式および模型実習

インプラント100時間コース 11 11/13:『学会資格のキャリアパスと専門医が知っておくべきこと』

インプラント100時間コース12 12/4:『注意すべき全身疾患と緊急時の対応

インプラント100時間コース13 1/15:『ストローマンインプラント

インプラント100時間コース14 2/5:『インプラントオーバーデンチャー・上部構造のトラブル&リカバリー

インプラント100時間コース15 3/12:『論文、申請書の書き方・インプラント治療のリスクマネジメント

 

 

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