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インプラント100時間コース⑥ 7/10:『トラブルシューティング・画像検査と診断』

 2022年7月10日(日)、NPO法人埼玉インプラント研究会主催の(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会(インプラント100時間コース)6日目に、赤嶺と多田が参加しました。6日目となる今回は、小倉晋先生(日本歯科大学附属病院口腔インプラント診療科科長)によるインプラントのとラブルシューティング~他院例・自院例での対応について~と河合泰輔先生(日本歯科大学生命歯学部歯科放射線学講座教授、日本歯科大学附属病院歯科放射線科・口腔病理診断科)によるインプラント治療に必要な画像検査・診断の知識に関する講義を受けました。

 

 小倉晋先生の講義では、大学病院インプラント科における様々なトラブルケースとその対応について学びました。インプラントのトラブルと言えば、術中の異常出血や術後の下歯槽神経・オトガイ神経麻痺、上顎洞穿孔、インプラント体の上顎洞迷入、インプラントポジションの不正による審美障害等が挙げられます。当院でも使用しているガイデッドサージェリー(予めCTデータ上でインプラント埋入ポジションを決めた後にインプラントガイドを使用し手術を行う)を実施することで、先に挙げたトラブルの多くは防ぐことができるようになっています。今回の講義で特に注目したのが、下顎骨内へのインプラント体迷入です。これは海面骨の密度が小さい場合に、皮質骨下に埋入されたインプラント体が海面骨内で固定されず、予定の位置とは違う位置に迷入してしまうこケースです。下顎骨内へのインプラント迷入を防ぐためには、CTデータで骨密度を想定することに加えて、手術時のドリリングの手指感覚によってどこまで埋入窩を拡大するかを決定することが重要と考えます。

 

 河合泰輔先生の講義では、一般歯科診療でも多用するデンタルおよびパノラマ、CBCTの基礎的知識の確認から始まり、撮影画像と解剖の比較や様々な疾患(歯根嚢胞、滲出性上顎洞炎、硬化性骨炎、セメント質病変等)の読影について学びました。中でも興味深かったのは、下顎管の走行とアンテリアループの形成についての話(アンテリアループは下顎骨の前方成長によるため、Ⅲ級傾向の方はアンテリアループが大きい)と切歯枝の走行(パノラマX線画像では15%しか検出できない)です。

 今後も引き続き研鑽を積んでいきます。

 

 

【 2022年(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会 】

インプラント100時間コース① 4/3:『インプラントの材料学

インプラント100時間コース② 4/24:『インプラントのリスクマネージメント・インプラント治療における適応拡大

インプラント100時間コース③ 5/8:『インプラントの解剖学

インプラント100時間コース④ 5/29:『インプラントのティッシュマネージメント

インプラント100時間コース⑤ 6/19:『CTとマイクロスコープの応用・メンテナンス

インプラント100時間コース⑥ 7/10:『トラブルシューティング・画像検査と診断

インプラント100時間コース⑦ 7/31:『口腔外科領域のインプラント・移植材を用いないサイナスリフト・ノーベルバイオケア実習

 

 

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