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インプラント100時間コース⑤ 6/19:『CTとマイクロスコープの応用・メンテナンス』

 2022年6月19日(日)、NPO法人埼玉インプラント研究会主催の(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会(インプラント100時間コース)5日目に、赤嶺と多田が参加しました。5日目となる今回は、栗原一雄先生(NPO法人埼玉インプラント研究会理事、日本口腔インプラント学会専門医)によるインプラント治療におけるコーンビームCTとマイクロスコープの応用と入江修充先生・入江悦子先生によるインプラントのメンテナンスに関する講義を受けました。

 

 栗原一雄先生の講義では、インプラント治療の診査診断には欠かすことのできないコーンビームCTとマイクロスコープを活用したインプラントオペ(マイクロサージェリー)に関する知識をアップデートしました。

 まずコーンビームCTに関する講義では、CT画像から読み取る解剖学的な注意点や治療計画の立案について学びました。CT画像を用いた術前検査により、3次元的な骨の解剖学的構造を把握することで、血管損傷(オトガイ下動脈、舌下動脈、後上歯槽枝、前上歯槽枝、オトガイ枝)や神経損傷(舌神経、下歯槽神経、オトガイ神経)、上顎洞粘膜や鼻腔粘膜損傷のリスクを下げることができます。3次元的な骨の形態を把握した上で、さらに補綴主導型の治療計画を立て、インプラントの埋入ポジションおよび骨造成の必要性の有無を決定します。

 次にマイクロスコープの応用についての講義では、基本的なマイクロスコープの応用方法(う蝕治療、歯内治療、補綴治療)だけでなく、薄い口腔粘膜を扱うマイクロサージェリー(遊離歯肉移植術、結合組織移植術)についても学びました。

 さらにガイデッドサージェリーについての講義も受けました。当院でも積極的にガイデッドサージェリーを行なっています。事前にCT画像および診断用ワックスアップを行なった模型上で、担当歯科技工士とシュミレーションを行うことで、より確実性の高い補綴主導型のインプラント治療が可能になると考えます。フリーハンドではなくインプラントガイドを用いることで、事前にシュミレーションした位置により確実にインプラントを位置付けできます。

 

 入江修充先生・入江悦子先生によるインプラントのメンテナンスに関する講義では、天然歯とインプラントの解剖学的な違いから始まり、インプラントを長期に安定させるためのマネージメント方法について学びました。インプラント治療は、インプラントを入れることに目が行きがちですが、本当のインプラント治療はインプラントを入れた後から始まるのだと改めて認識しました。インプラントに感染が起こることによって生じるインプラント周囲炎およびインプラント周囲粘膜炎を予防するためには日々のメンテナンスが重要です。定期的なメンテナンスを行うことで、インプラント周囲炎およびインプラント周囲粘膜炎のリスクを下げ、患者さんのセルフケアのスキルアップを行い、長期に安定した健康な口腔を維持できると考えます。

 

 引き続き研鑽を積み、地域の口腔の健康を支えることのできる歯科医院へと成長していきます。

 

 

【 2022年(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会 】

インプラント100時間コース① 4/3:『インプラントの材料学

インプラント100時間コース② 4/24:『インプラントのリスクマネージメント・インプラント治療における適応拡大

インプラント100時間コース③ 5/8:『インプラントの解剖学

インプラント100時間コース④ 5/29:『インプラントのティッシュマネージメント

インプラント100時間コース⑤ 6/19:『CTとマイクロスコープの応用・メンテナンス

インプラント100時間コース⑥ 7/10:『トラブルシューティング・画像検査と診断

インプラント100時間コース⑦ 7/31:『口腔外科領域のインプラント・移植材を用いないサイナスリフト・ノーベルバイオケア実習

 

 

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