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インプラント100時間コース④ 5/29:『インプラントのティッシュマネージメント』

 2022年5月29日(日)、NPO法人埼玉インプラント研究会主催の(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会(インプラント100時間コース)4日目に、赤嶺と多田が参加しました。

 4日目となる今回は、申基喆先生(明海大学歯学部附属明海大学病院 病院長、明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座 歯周病学分野 教授)によるインプラントの審美と清掃性を考慮したソフトティッシュマネージメント(粘膜の取り扱い)と埼玉インプラント研究会の久野敏行先生、勝沼孝臣先生による矯正とインプラントに関する講義を受けました。

 

 申基喆先生によるインプラントのティッシュマネージメントの講義は大変興味深く、自分の臨床における多くの疑問に対する答えの方向性が得られました。特に勉強になったのは、清掃性の確保および感染に対する抵抗力を高めるための遊離歯肉移植術、審美性の確保または審美障害を改善するための結合組織移植術です。これらはインプラント治療だけでなく、一般歯科における補綴治療にも活かせる知識です。歯槽骨の適切な位置にインプラントを埋入することに加えて、インプラント周囲の粘膜を適切な形に仕上げることで、より長期に安定させることができると考えます。また感染等により歯肉退縮が生じた場合にも遊離歯肉移植術や結合組織移植術により長期の安定と審美性の改善を得られることがあることを申先生の数々の素晴らしい症例と通して学ぶことができました。審美的かつ感染から長期的な安定を得るための方法として、補綴学的アプローチ(上部構造や補綴物の形態の工夫)、矯正学的アプローチ、外科的アプローチ(歯周形成手術:Periodontal Plastic Surgery=PPS)を学びました。これらは日常臨床の延長にあるテクニックであるので、本日学んだ知識を明日からの臨床に活かしたいと思います。

 

 久野敏行先生と勝沼孝臣先生による矯正とインプラントに関する講義では、実際に矯正用アンカースクリューを埋入する実習を通して学びました。インプラント治療が必要になるということは、歯の欠損が生じていることを意味しています。欠損があるということは、欠損部位の対合歯や隣在歯が悪い方向に移動していることがあります。そのままインプラントを埋入してしまうと、咬合が悪いままになってしまいます。そのため歯の欠損の悪い方向に移動してしまった歯を矯正により元に戻してからインプラントを埋入するとより理想的なポジションに補綴をすることができます。そこでより確実な固定源となるのが矯正用アンカースクリューです。すでに当院でも使用しているオルソニア(電動トルクドライバー:プロシード)の使用方法について再確認しました。今後も矯正やティッシュマネージメントを考慮した上でインプラント治療を行なっていきます。

 

 

【 2022年(公社)日本口腔インプラント学会認定講習会 】

インプラント100時間コース① 4/3:『インプラントの材料学

インプラント100時間コース② 4/24:『インプラントのリスクマネージメント・インプラント治療における適応拡大

インプラント100時間コース③ 5/8:『インプラントの解剖学

インプラント100時間コース④ 5/29:『インプラントのティッシュマネージメント

 

 

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