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PREMIUMDAY JAPAN ~B.O.P.T.&PRAMA~

 2019年11月23日(土)、24日(日)に秋葉原UDXで行われた大信貿易主催の「PREMIUMDAY JAPAN ~B.O.P.T.&PRAMA~」講演会の一部に参加しました。今回の講演会では、以前から注目していたB.O.P.T.の提唱者であるイタリアのDott. Ignazio Loi先生の特別講演が行われました。

 

 このB.O.P.T.とはBiologically oriented preparation techniqueの頭文字で、イタリア及びスペインを中心としてヨーロッパおよびアメリカ等でも注目されている歯を削る形成のテクニックです。以前も神戸で行われたBOPTのセミナーに参加しましたが、提唱者であるLoi先生の公演を聞くのは初めてで、症例写真の一つ一つに大変説得力がありました。

 これまでは形成というと、シャンファーマージンに代表されるように歯を削った部分と削っていない部分が明瞭になるよう形態を作っていました。拡大鏡を使いマージンをしっかり出し、歯肉を圧排した後に型を取る。この流れに関して疑問を抱くことなく常に速さと精度を高めることだけを考えていましたが、Loi先生の講演を聞くことで世界では少しずつ常識として考えていたことが変化しつつあることを知りました。

 

 健康な歯肉をキープした上で補綴物を作る時に必要な概念として生物学的幅径というものがあります。教科書にもあるようにこの生物学的幅径≒3mmとみなしていました。そのためこの3mmという数字を確保するために必要に応じて外科処置等を行うことがスタンダードでした。しかし、今現在世界的にこの生物学的幅径の見直しが進んでいて、その結果としてBOPTの優位性が高まっているようです。このBOPTは歯肉の健康状態も維持した上で補綴(被せ物)を行うことができるので審美性も含めてより長期的な安定を得られるテクニックです。

 

 今後は、歯を形成する段階で歯肉のデザインも合わせて行うようになると考えられます。BOPTに似たテクニックとしてBTAがありますが、ジルコニアという材質そのものの進歩に加えて、ジルコニア含めた様々な材料と歯肉の組織学的な結合に関する研究も進んでいるようです。日進月歩で知識や技術は集積され、新しい材料とともに新しい可能性が拓けていきます。今後もBOPTを含めた新しい形成法に関して知識を深め、技術を磨いていきます。

 

 

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