2025年8月30日(土)に歯科技工士の先生による「歯の形態とこれからの歯科技工」についての院内セミナーを開催しました。今回講師としてお話ししてくださったのは、赤嶺が去年、歯科技工士国家試験を受験する際に歯のデッサンや歯型彫刻を指導してくださった技工士さんです。
まずは実習として上顎中切歯と大臼歯6番のデッサンを行いました。一人ひとりのデッサンを技工士の先生に添削していただきました。この技工士さんを人としても尊敬できると感じたのは、添削をする際にまず最初に必ず褒めてくれる。良い点を見つけだし褒めるところから指導がスタートします。もちろん完璧なデッサンではありません。それはデッサンをしている我々もわかります。指導を受ける側の気持ちに配慮し、良い点を見つけた上で指導をする。実際に自分自身が曖昧に感じることに対し指導を受けることで、日常診療でより適切に患者さんにブラッシング指導ができるようになれたと思います。
指導内容も大変わかりやすく、上顎中切歯の概形はスポーツカーの形に大臼歯の咬み合わせの面は山の尾根やそこに流れる川を例えに説明してくださりました。我々に先生の話を受け入れる準備をさせた上で、わかりやすい例えを用いて指導する。大変勉強になりました。さらにどのように食べ物が歯の表面を移動するのか?を説明してくださることで、歯の形の意味を学びました。
また近年のインプラント補綴や口腔内スキャナーを用いた補綴の利点だけでなく、現時点での問題点や課題、さらには今後進むであろう歯科技工未来についてもお話ししてくださりました。歯科技工士の希少性や院内で歯科技工士が活躍する意味についてもお話ししてくださり、口腔内スキャナーと3Dプリンターを導入した当院も今後は技工士さんを採用し院内ラボを持てるよう準備したいと考えました。
今後も外部のセミナーに参加するだけでなく、外部講師を招待し院内セミナーを行うことで常に研鑽を積み、より一層地域の皆様の口腔の健康に貢献できる歯科医院へと成長していきます。
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